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2016-12-05-16-48-59

オーガナイザ×モデレータ対談(1)
ワークショップVol.2を終えて。

今回は、当プロジェクトでオーガナイザを務める川上浩司さんと、モデレータの越前屋俵太さんに、無事終了した「デザインのチカラVol.2」を振り返ってもらい、それぞれの立場から今後の課題や展望について、たっぷりと語り合っていただきました。どんな話が飛び出すのか?その対談の模様をお届けいたします!

※「デザインのチカラVol.2」の模様は、【コチラ】からどうぞ。

 

次回へつながるようなソリューションが出るところまで持っていきたかった。(川上)

2016-12-05-16-30-26

越前屋俵太(以下、俵太と表記):オーガナイザとしてVol.2を振り返っていかがでしたか?

川上浩司
(以下、川上と表記):ひとつは、次回のVol.3で、ソリューションを出せる段階まで持っていきたかったですね。

俵太「いきたかった」ということは、次回のワークショップでソリューションを見せられるような提案などが今回はなかったわけですか?

川上そうですね。アイデアはたくさん出ていたと思います。でも、アイデア止まりで、それを練って、次回へつながるようなソリューションを出せるところまで持っていきたかったという思いはあります。

俵太:それはひとつの課題ですね。

川上:それと、デザインスクールのいちばんの主眼が学生の教育なんですよ。今回のワークショップであったり、このプロジェクトであったりが、どれだけ学生に寄与できているかというのも気にしないといけないと思います。

俵太:なるほど、そういう意味では今回、学生さんが少なかったのは、さみしいですね!

川上:なにか良い告知の方法を考えないといけませんね。

俵太: 多分、メール等で送られて来る情報があまりにも多いんでしょうね。

川上:それはあると思います。

俵太:でも、一般の方々に、京都大学のデザインスクールがやろうとしている事を広く周知させていくという事に関しては、1回、2回とこれだけ沢山の方々が参加されたという事は、まずまずは良かったのではないでしょうか。

川上:そうですね。今回実験的にワークショッップ形式にしたことで、最初はどうなるのかと思っていたのですが、皆さんが積極的にブレストに参加されている姿を見て、やって良かったと胸を撫でおろしています。

 

描き直していくうちに、正しいけれどつまらない、線が死んでいくことってあると思うんですよ。(俵太)

2016-12-05-16-30-46

俵太:松原先生がブレストバトルの発表を聞きながら、「ぼくだったら思い付かないな」とおっしゃっていたんですね。そういうアイデアが飛び出していたことが、今回のワークショップについては大事だったように思うんです。

川上:それはそうですね。「デザインのチカラ」の位置づけを明確にしたり、京都大学のデザインスクールが目指すものは何かというものを、デモンストレーションしたりする意味では、今回は良かったと思っています。それに、工学、情報学、心理学のそれぞれの知見を使ったアイデアがたくさん出ていましたからね。

俵太:なるほど。ちょっと芸術の話になるんですが、最初に荒々しいタッチのときはいいけれど、それを描き直していくうちに、正しいけれどつまらない、線が死んでいくことってあると思うんですよ。学問も似ているような気がするんです。

川上:グラフィックデザインのときも言いますよね。手作業のときは生きていた線が、CADのデータに入れた途端にちがうものになっちゃうとか。

俵太:そういうものが「デザインのチカラ」にも入ってくるじゃないかという気がしているんです。大学の先生がロジカルに考えていくのも大事ですけど、一般の方々が入ってきて、いっしょになって出すときの爆発力ってあるじゃないですか。

川上:それはもちろんあります。今回のワークショップがまさにそうですよね。でも、ラフなデッサン的な力強さを持った参加者のアイデアをどう社会実装させるかということを見通せてなかったんですよ。だから、Vol.3をどんな立て付けにするかが大切です。

 

「参加したみなさんの提案をあのままにしては、もったいない。」(川上)

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俵太:Vol.3に向けて、どんなふうにやっていきましょうか?

川上:大島先生の検証実験が気になりますよね?

俵太:ワークショップではゆっくりできなかったので、これからまたやるつもりです。あと、松原先生の学生たちが提案してくれたアイデアも検証実験をしたいと思っています。

川上:じゃあ、Vol.3には検証した新しい結果を見られるわけですね?

俵太:そうですね。

川上:あと、参加したみなさんの発表をあのままにしては、もったいないと思うんですよ。

俵太:そう思います。できるできないは置いといて、京大のデザインスクールがしないといけないことって、ひとつの答えを出してすごいでしょ?っていうことじゃないと思うんですよね。Vol.2で参加者の方々が出してくれた提案を片っ端からぜんぶやろうよと。考えるだけなら、どんな人たちでもできますけど、それをとりまとめていくのが、デザインスクールの役割なのかなと。

川上:参加者の方々の提案をどうやったら実装できるかということですよね。どれかひとつでもVol.3で、できるものがあればいいんですが。

俵太:だったら、あそこで30個くらいの提案が出たので、全体のアイデアを洗い直してやってみませんか?例えば、越前屋俵太賞を出した「大きな蚊帳のなかにゴミを置いて、そこにお年寄りに入ってもらって、カラスが来たら追い払う」っていうアイデアがありましたけど、あれもやり方を考えればできると思うんですよ。

川上:どうするんですか?(笑)

俵太:さすがに、ゴミの近くにお年寄りを座らせるのはダメなので、ゲートボール場とか、病院の前とかにゴミ置き場があるところを探せばできませんかね?

川上:なるほど。ゴミ置き場の近くにお年寄りがいると、カラスが来ないんじゃないか。もしくは、追い払ってくれるか、ということですね。

俵太:それだったらできそうな気がするんですけどね。だから今後は、参加してくださった方々に、「次回は、このアイデアを社会実装します!」という報告ができるようになればいいと思うんですよ。

川上:そうですね。個人でやるとなると、いろいろな問題も出てきますけど、デザインスクールでやる分にはクリアできると思いますし。

俵太:だったらちょうどいいですね!みんなで参加者の方々の提案を見直して、このサイトで報告していくと。

川上:じゃあ、Vol.3はそれですね。参加してくださった方々の提案をフィードバックする。それと、先生たちの新たな検証実験も報告するという感じですね。

俵太:いいですね。内容は、学会の発表のようなイメージで、検証実験映像みたいなものがたくさんあって、それをプレゼンターの方々といっしょに観ながら議論していくのはどうでしょう?

川上:みんなでああだこうだと議論しながら、重箱の隅のつつき合いをするんですね?(笑)

俵太:そうです。意見がひとつに絞られていくのが学会なのでしょうけど、今回はカラスだけにアイデアが散らかっていくんじゃないでしょうかね(笑)。

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