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Article 机上

「ゴミをつつく、カラス問題」「USJの待ち時間を楽しむ方法」「パパも書斎がほしい!」など、
「デザインのチカラ」に寄せられた課題に対し、プレゼンターはどのようなアプローチを経て、解決策を導き出していくのか。
専門領域によって異なる、それぞれの視点で思考を巡らせ、考え、検証し、課題の本質を掘り下げて、答えを生み出していく。
ワークショップで展開された教授たちの提案を紹介。

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3.11(SAT)に実施!
カラスごみ問題、まとめて実験レポート!

ワークショップVol.1以来、数々のアイデアが提案された「カラスごみ問題」。それらの提案の中で、もっとも有効な手段はいったいどのアイデアだったのか?ということで、それぞれのアイデアを一度にまとめて実験を実施!実験を行なったのは、大島裕明先生の「カラス識別器」、ワークショップVol.2で提案された、オトナ工芸魂の「オレは、誰?」、松原厚先生の学生の方々が提案した「カラスなぞいらネット」と「天空のごみ袋」の4つ。ではさっそく、レポートをお届けします!

 

 一般から参加した、オトナ工芸魂の「オレは、誰?」

実験を行なったのは、つぎのアイデアです。

○「カラス識別器」(大島裕明先生の提案)

○「カラスなぞいらネット」(松原厚先生の学生M1の提案)

○「天空のごみ袋」(松原厚先生の学生M2の提案)

そして今回は、“ものづくり”の面白さを通じて、工芸高校の存在意義を広めることを目的に集まったグループ、オトナ工芸魂の方々が提案した「オレは、誰?」も実験に参加。このアイデアについて、メンバーの澤田さんは、「赤色、茶色、唐草模様など、カラフルなカラス人形をごみ袋の付近に置くと、本物のカラスが『オレは、誰?』とパニックを起こして逃げていくことを狙ったアイデアです。ですが、カラスは頭がいいので、逃げるというより、カラス人形に興味を持ってくれたり、攻撃してくれたりしたら面白いなという気持ちで制作しました」とのこと。

こちらが、「オレは、誰?」の有用性を紹介するシミュレーションとして、オトナ工芸魂の方々が制作されたという映像です。

果たして、このような結果になるのでしょうか?乞うご期待!

実験準備を開始!

今回の実験場所は、京都・某所にあるビルの屋上。ここの屋上には時折、カラスが訪れるということで実験にご協力いただきました。

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ということで、まずは実験装置の設置から。それぞれの装置を設置していくなかで、もっとも個性を発揮していたのが、やはり「オレは、誰?」。実験をサポートしていたスタッフの方は、「あのカラフルな人形があるだけで、カラスが驚いて来ないような気がします(笑)」とお話してくださったほど。

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実際、1点ずつカラス人形を見てみると、なかなかインパクトがあります!

 

そして、カラスをおびき寄せるために、生活ごみを京都市指定のごみ袋に入れてセッティングし準備完了!

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 人がいるとカラスが近付いて来ないかもしれないので、実験の様子はカメラで撮影し、別室で映像をモニターで確認することに。まずは、ちゃんとカラスは訪れてくれるのでしょうか?さっそく、実験が開始されました!

 

 

急遽、作戦を変更!

京都大学で行なった実験と同じく、なかなかカラスが近付いて来ない状況で数時間が経過。そこで、作戦を急遽変更!まずは、カラスが不審がって近付いて来ないのでは?という理由で、ごみ袋のまわりに配置していた「カラス識別器」と「オレは、誰?」を外すことに。そして、昼食で食べ残したニオイのきついお弁当の残りなどを入れたごみ袋を追加し、実験を再開。とにかくカラスが訪れることを祈って、食い入るようにモニターを見つめます。 

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2日目に突入!

結局、実験1日目はカラスが訪れず、アイデアの有用性を検証することはできませんでした。ということで、2日目に突入!早朝からカメラをセッティングし、夕方頃まで撮影を続けました。さて、カラスはやってくるのでしょうか?1日目の様子と合わせて、2日目の映像をご紹介します。

ビルの周囲をカラスは飛んでいたものの、ごみ袋には近付いてきませんでした。この結果に、実験に参加したみなさんは残念な表情を隠しきれませんでした。また今回、一般としてはじめて実験に参加した、オトナ工芸魂の澤田さんは、「実験を開始してすぐに、周囲をカラスがカーカーと鳴きながら周回していたのですが、もしかすると、私たちの装置を警戒して近付いて来なかったのかもしれません(笑)。次回もし、このプロジェクトに参加することができたら、私たちの“ものづくり魂”と京都大学の先生の知見を結集させて、またちがったアイデアで挑戦してみたいですね!」と力強く語ってくださいました。

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